標茶町は釧路駅から釧網線に乗り約1時間で標茶駅に到着します。
標茶駅は平成元年(1989)まで標津線の起点駅でもありました。標津線は中標津を通り野付半島の付け根の町で根室標津駅まで10駅ありました。

私はこの標津線に乗り換えて中標津まで月に一度札幌から出かけていました。
廃線になり、中標津までは釧路駅前から阿寒バスで別海町の大平原を通り2時間かかる呑気な旅でした。

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長い旅でしたが、標茶駅の二つ手前の「茅沼駅」で今でも鮮明に脳裏に残っている風景に出会いました。
それは冬の釧網線でしたが、駅に到着して顔を上げると駅前の雪原にタンチョウが飛来してきていました。真っ白な中に鶴が何十羽も飛来しているのですからビックリです。この駅は国鉄時代の駅長さんが餌付けをしていた「タンチョウが飛来する」駅でした。このような幻想的な風景はその後見たことはありません。

昨年、釧路に出かけた時に標茶までクルマを走らせました。

鉄道ファンであれば見逃さないであろう碑が残されていました。
標津線の列車が往来していた島式ホームがそのまま保存され、ホームの先端に標津線の起点駅であることを記した碑が今も残っているのです。
更に、碑の手前側には蒸機列車の運行開始を記念して建てられたと思われる「ふるさとの鐘」がありました。